最近はますますカメラの性能が上がり、ネット通信速度の向上で動画需要も右肩上がりです。
動画撮影はiPhoneやコンパクトデジタルカメラ、一眼レフカメラなどが主流になり今やビデオに特化したカメラを持っている方が昔よりずいぶん減ってきました。
オート機能が充実し、オートでカメラを向ければ撮れるといった手軽さも進歩しています。
しかしオート機能が実はあまりいい結果を生まない場合があることをご存じでしょうか?
特に一眼レフカメラをお持ちで動画を撮っているけど設定とかよくわからないという方は要注意です。
大切な場面を撮ったのになんだか動画がかくかくしている。
チラチラしてしまってみていられない。
ピントが合っていなくて大事な部分がぼやけているなどそういったことが起きてしまうのが一眼レフカメラです。
表現力が高い分失敗の余地も多く、失敗に気付くのは撮り終わって映像を見た後だったりするので取り返せないのが難点です。
そうならないために、確実に動画を収めもし後に編集したいといった場合でも困らない設定をここに記しておきますので参考にしてみてください。
企業や店舗などお仕事で撮影をしなければいけないといった方も増えていると思いますのでそういった方は特に参考にしてみてください。
編集のプロにお願いしたら商業動画としてはいい品質にはならない、いい映像にならなかったなどとならないように記しておきます。
動画撮影のカメラ設定はたったの3項目でOK
動画撮影の設定はたったの3項目抑えればもう完璧です。 基本的には一眼レフカメラ(ミラーレス含む)を使って撮影されている方を対象に書いてありますが、コンパクトデジタルカメラでも細かく設定できる機種などは原理は同じですので参考にしてみてください。
ここに書いてある設定をしておけば失敗は起きにくくなりますのでカメラが手元にある方はお手元に用意しながら設定してみてください。
動画撮影の設定で大切なのは
①フレームレート
②シャッタースピード
③絞り
これは正しい名称ではあっても専門用語で分かりにくいので解説して行きます。
動画撮影のカメラ設定①フレームレートは60コマで
動画の原理は写真の集合体でパラパラ漫画のようなもの。
映画やドキュメンタリーなどは一秒間に24枚の写真をつなぎ合わせて動いているように見えています。
テレビ番組は一秒間に30枚、特殊な例ではスポーツのスローモーション等では一秒間に240枚以上の写真を撮っている場合もあります。
この一秒間の写真の枚数をフレームレートと言います。
一秒間24枚の動画ならフレームレート24コマといった表示です。 通常の動画では最低が24コマなのですが、編集者から特別指定があった等の場合を除いて基本は60コマの設定で撮影しておくのがいいでしょう。
枚数が多い分メモリー容量も大きくなりますが。多いは少ないを兼ねるので、足りないといった事態がおきないために基本は60コマで撮影しておきましょう。
カメラによって異なりますが、カメラ設定画面では60pや60i といった表示になっているかと思います。 60コマならスローモーションまで使えますが30コマや24コマでは通常再生以外できない、またはわずかなスローしか使えません。
通常のカメラは24.30.60の設定が選択できるようになっていると思いますので設定は60コマにしましょう。
例えばカメラ設定では60p50M 60p25MなどMという表示もあるかと思いますが、Mは多いほど画質が良くなりますが容量を圧迫しますのでできれば数字が大きい側で撮っておくことをお勧めしますがメモリーカードやデータ保管状況と相談して決めてみるといいでしょう。
動画撮影のカメラ設定②シャッタースピードは1/100で
動画でのシャッタースピードはとても重要です。
特に室内撮影の時には設定を間違えるとチラチラして動画が使えなくなってしまいます。
難しい原理は抜きにして、シャッタースピードは1/100以外だとチラチラして動画が使えなくなると覚えておくだけでOKです。 これは先ほどのフレームレートと関係しているので60コマは1/100、カメラによって30コマまでしかないという場合には1/60に設定してください。 カメラのモードはMのモードまたは動画モードにして設定してください。
動画撮影のカメラ設定③絞りはF10前後で
Fという値が表示されると思うのでこれは10前後に設定してみてください。
屋外では明るすぎてしまうことがあるかもしれませんのでその場合は数字を高い側に設定していきましょう。
これはレンズの中の光を取り込む量を決める幕の大きさの値で数字が小さくなればなるほど光を取り込む量が増えますがその代わりピントがシビアになってカメラをあまりわからないという方に難しい設定になってしまいます。
安全なのは10以上。ピントが合いやすく失敗していても明らかな失敗には見えないので10以上に設定しておきましょう。
絞り設定の注意点
絞り設定F10以上ではレンズのゴミやほこりなどが映像に見えやすくなっていきます。撮影前に表面の誇りは拭いて、レンズが取り外せるカメラは取り外して専用のカメラ用ブロアを使ってレンズ内側と、カメラ内を風でほこりを飛ばしておきましょう。
この際にミラーレスの方はカメラ側に見える虹色のような部分は絶対に拭き掃除をしてはいけず触ってもいけませんので注意してください。
その部分が汚れていてどうしても落ちない場合は、カメラのキタムラ等のカメラ屋さんかメーカーに出して掃除をしてもらう必要があります。
カメラの一番大切な部分といっても過言ではありませんので絶対触らないように気を付けてください。
以上重要なのはこの3項目です。あとはホワイトバランス、ISO、といった項目がありますがこちらはオートにしておけばOKです。
極端に暗かったりしない場合は失敗リスクを避けて撮影できますのでこの設定で撮ってみてください。
もしどうしても暗いという場合は③絞りのF値を最低まで下げて(通常3.5~6.3近辺)見てください。その場合はピント合わせがシビアになるので撮りたいものにちゃんとピントが合っているかをしっかり確認してから撮影してください。
まとめ
最近ではそれなりに撮影できてしまいますのであまり細かい設定を調べてみようという方も少なくなっていると思いますが、最低限ここを抑えておけば細かいことは知らなくてもOKです。
大切な撮影や美容室やエステ、アパレル関係の方や企業
などお仕事で撮影されている方は特に参考にしてみてくださいね。
留言